汐臭しおくさ)” の例文
海口の方から市街の河すじへさして、夜明け雲の下を、無数のあくたを浮かべて汐臭しおくさい流れが、ひたひたと土手や石垣へ満ち初めていた。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)