気根きこん)” の例文
旧字:氣根
「出来ないんです、気根きこんが続かなくつて。」麦僊氏は遣瀬やるせが無ささうに左手の掌面てのひらで右の二のかひなを叩いた。「いつ迄こんななのか知ら。真実ほんとうに困つちまふ。」
僕も桂の家でこれを実見したが今でもその気根きこんのおおいなるに驚いている。正作はたしかにこの祖父の血を受けたに違いない。もしくはこの祖父の感化を受けただろうと思う。
非凡なる凡人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「出来るだけのことならしてやろうよ、あの年でたいした気根きこんだ。」
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
小野五平をのごへい翁九十一歳にて身まかりぬ気根きこんつめつつ長命ながいきしたり
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)