“毛骨”の読み方と例文
読み方割合
もうこつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その代りに蒼白い面の表一面にみなぎるような沈痛の色、それは白日の下で見るよりは燈火の影で見た時に、蒼涼そうりょうとして人の毛骨もうこつを寒からしむるものがあります。
めいを失うてから久しいこと、切れの長い眼の底に真珠のような光を沈めて、甲源一刀流の名代なだいの、例の音無しに構えて、じっと相手を見据えて、毛骨もうこつみな寒い
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)