殘滓かす)” の例文
新字:残滓
その間に、今浮かんだ思ひつきの大部分は消えてしまひ、頭を掠めた中の最もくだらない殘滓かすが紙の上に殘るだけなのだ。
かめれおん日記 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
撥條ぜんまいを卷かれた竹田人形のやうに、一座の人數は再び勇氣を取り戻して、歡樂の殘滓かすの追求に立ち直るのでした。