武士体さむらいてい)” の例文
一際ひときわ蕭然ひっそりとする。時に隣座敷は武士体さむらいていのお客、降込められて遅くなって藤屋へ着き、是から湯にでも入ろうとする処を、廊下では二人でそっのぞいて居る。
言うまでもなくこれは第二番室の破牢の一組で、先に立って指揮するのは武士体さむらいていの屈強な壮者でありました。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
二三間立戻って、いま箱提灯に送られて茶屋を出た、二人連れの武士体さむらいていの跡をいました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しからばその貧窮組を表にして、それとは全く没交渉ぼっこうしょうでありながら、たくみにそれをダシに使って大金を奪い歩く武士体さむらいていの強盗は果して何者。そうしてその盗った金を何事に使用するのだろう。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)