“正面(まむき)” の例文
私は故意(わざ)と附元気(つけげんき)の高声(たかごえ)で、「御機嫌よう!」と一礼すると、俥(くるま)が出たから、其儘正面(まむき)になって了ったが何だか後髪を引かれるようで、俥(くるま)が横町を出離れる時、一寸(ちょっと)後(うしろ)を振向いて見たら
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
正面(まむき)の肋(あばら)のあたりを、庖丁(ほうちょう)の背でびたびたと叩いて
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)