次序オーダー)” の例文
鑑賞するほうの側から見ても連俳の妙味の複雑さは発句のそれと次序オーダーを異にする。発句がただ一枚の写真であれば連俳は一巻の映画である。
俳諧の本質的概論 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
このだいたいの大いさの次序オーダーを制定したものはやはり人体の週期であるという事はほとんどたしからしく自分には思われる。
空想日録 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ついでながら四十八字の組み合わせは有限であるから俳句は今に尽きるであろうという説があるが、これは数の大きさの次序オーダーというものの観念のない人の説である。
俳諧の本質的概論 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)