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櫛屋
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くしや
ふりがな文庫
“
櫛屋
(
くしや
)” の例文
そこから
広小路
(
ひろこうじ
)
へ出るところに、十三屋という
櫛屋
(
くしや
)
があって、往来
端
(
ばた
)
に櫛の絵を画いた、低くて四角な
行灯
(
あんどん
)
が出してありました。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
十三屋の
櫛屋
(
くしや
)
の前に、艶歌師がヴァイオリンを弾いていた。みどりもふかきはくようの……ほととぎすの歌だ。随分古めかしい歌をうたっている。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
まだ並んでいる家の中で、店を開けて商売をしているのは
蕎麦屋
(
そばや
)
の蓮玉庵と
煎餅屋
(
せんべいや
)
と、その先きのもう広小路の角に近い処の十三屋と云う
櫛屋
(
くしや
)
との外には無かった時代である。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
ガラスの
簾
(
すだれ
)
を売る店では、ガラス玉のすれる音や
風鈴
(
ふうりん
)
の音が涼しい音を呼び、
櫛屋
(
くしや
)
の中では
丁稚
(
でっち
)
が居眠っていました。道頓堀川の岸へ下って行く階段の下の青いペンキ塗の建物は共同便所でした。
アド・バルーン
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
櫛
漢検準1級
部首:⽊
19画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“櫛屋”で始まる語句
櫛屋町