トップ
>
槲
>
かしは
ふりがな文庫
“
槲
(
かしは
)” の例文
槲
(
かしは
)
やナラの葉の、赤い色が褪せて、
乾反
(
ひぞ
)
り
葉
(
ば
)
になつてしまつてから、やうやく色づくのだと云はれるイタヤもみぢも、その一と角に既に眞ツ赤に紅葉してゐる。
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
制したのだ——が數時間前にはまるで雷電が
槲
(
かしは
)
の木に落ちたかのやうに彼に打撃を與へたのであらう?
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
町々はまだ春先の殘雪のために埋められ、とき/″\恐ろしげな地響きを立てゝ屋根から崩れ落ちる雪の音もするが、この雪に濡れて反つて光を増す
槲
(
かしは
)
の葉などの輝くさまは眼もさめるばかり。
桃の雫
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
槲
(
かしは
)
木の枯葉ながらに立つ庭に繩もてゆひし木瓜あからみぬ
長塚節歌集:2 中
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
○○氏の如きがゐ坐わつてをつて北海道を歌つたのなどと來ては、實にお話にならん——
槲
(
かしは
)
の木一つの形容でも、その葉が實際にどう光るかといふことを知つてをらん。
泡鳴五部作:03 放浪
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
▼ もっと見る
旅行中に見た
槲
(
かしは
)
の皮剥ぎ並びに澁取りの新事業や、アルコール製造場のことや、牧場や未墾地の遊んでゐるのが多いことや、火山灰の利用方法などを話すと、年若い春雄の心は踊つて
泡鳴五部作:04 断橋
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
兎に角、北海道の紅葉は
槲
(
かしは
)
でなければ、ナラだ。赤いよりは、黄ばみである。
泡鳴五部作:04 断橋
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
“槲(カシワ)”の解説
カシワ(柏・槲、学名: Quercus dentata)は、ブナ科コナラ属の落葉高木。日本・朝鮮半島・中国の東アジア地域に分布しており、痩せ地でも生育し、海岸で群落になっているところもある。葉は、かつて料理を盛るために使われ、端午の節句の柏餅を包む葉としても知られる。冬でも葉が落葉せずに枝に残ることから、日本では神が宿る縁起木とされている。
(出典:Wikipedia)
槲
漢検1級
部首:⽊
15画
“槲”を含む語句
木槲
槲寄生
大槲樹
槲木
槲樹
槲橛