槖駝師うえきや)” の例文
槖駝師うえきや剪裁せんさいの手を尽した小庭を通って、庫裡くりに行く。誰も居ない。尾の少しけたとしりた木魚と小槌こづちが掛けてある。二つ三つたゝいたが、一向出て来ぬ。四つ五つれよとたたく。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
坂の下は黒暗暗こくあんあんとして何も見えなかった。生垣があり槖駝師うえきやの植木があって、人家は稠密ちゅうみつと云うほどでもないが、それでもかなり人家があるので、の一つも見えないと云うはずがなかった。
馬の顔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
槖駝師うえきやの庭ではないか)
馬の顔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)