楊懐ようかい)” の例文
すると楊懐ようかい高沛こうはいなどは、かねてより希望していることですから、かならず面に歓びをかくし口に惜別せきべつを述べて送りにきましょう。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「玄徳の部下らしく、小旗を持った荊州の使者が、今これへかかって来ます。通しますか、拒みますか」と、蜀の二将、楊懐ようかい高沛こうはいの前に告げた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
楊懐ようかい劉巴りゅうはのことばこそ、真に国を憂うる忠誠の声とぞんずる。何とぞ、ご賢慮をたれ給え」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
劉璋も、あまりに諸臣が憂えるので、さらばと彼らの意にしたがい、即ち、蜀の名将白水之都督はくすいのととく楊懐ようかい高沛こうはいのふたりに涪水関ふすいかんの守備を命じて、自分は成都へ立ちかえった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)