“梶取”の読み方と例文
読み方割合
かじと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
... その途方もない沢山の眼で何を見たのか知らないが、梶取かじとりのおいらは疲労つかれてしまう」どうやら鯱丸は不平らしい。「一体全体何んのために、そんな所へ行くのだろう」
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
東の釣殿つりどのへはこちらの若い女房が集められてあった。竜頭鷁首りゅうとうげきしゅの船はすっかり唐風に装われてあって、梶取かじとり、棹取さおとりの童侍わらわざむらいは髪を耳の上でみずらに結わせて、これも支那しな風の小童に仕立ててあった。
源氏物語:24 胡蝶 (新字新仮名) / 紫式部(著)