梅朧うめおぼろ)” の例文
すでに、過ぐる年の、伊吹の一夜の出来事から——あの梅朧うめおぼろな物蔭のことまでも、彼はみな知っていた。高氏へは、知らない顔をしていたに過ぎない。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)