桜ヶ岡さくらがおか)” の例文
もとの路を還らずに、人家のつづく方を北にゆくと、桜ヶ岡さくらがおかの麓を過ぎて、いつの間にか向う岸へ廻ったとみえて、はからずも頼家の墓の前に出た。きのう来て、今日もまた偶然に来た。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)