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桂女
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カツラメ
ふりがな文庫
“
桂女
(
カツラメ
)” の例文
鳥追ひの女太夫ばかりでなく、室町・聚樂の頃までは、年頭祝言に出る者に
桂女
(
カツラメ
)
があつた。將軍家の婚禮にも、戰爭の首途にも、祝言を唱へに來た。
国文学の発生(第三稿):まれびとの意義
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
此に対する女性は、姥たゝきと言はれるものがあつた。此外にも、くゞつの遊女化せぬ時代の姿を、江戸の末頃近くまで留めてゐたのは、
桂女
(
カツラメ
)
である。
国文学の発生(第四稿):唱導的方面を中心として
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
桂女
(
カツラメ
)
は、巫女から出て、本義は失ひながら、まだ乞食者にも藝人にも落ちきつて居ないものである。女で尚、ある時期を主とする乞食者に「
姥等
(
ウバラ
)
」がある。
国文学の発生(第三稿):まれびとの意義
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
時としては、之に腰を卸して祝言を陳べる様な事もあつた。武家時代に残存してゐた
桂女
(
カツラメ
)
などは、「ほかひ」を携へて「ほかひ」して歩いた「ほかひゞと」の有力な残存者であつた訣である。
唱導文学:――序説として――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
“桂女”の解説
桂女(かつらめ)は、山城国葛野郡桂(現在の京都府京都市西京区桂)に住んでいた、あるいは頭に被り物「かつら(蔓)」を付けていたことからそう呼ばれた女性であり、かつて時代により巫女、行商、遊女、助産師、予祝芸能者といった役割を担った。桂御前(かつらごぜん)、桂姫(かつらひめ)、桂の女(かつらのめ)とも呼ばれた。
(出典:Wikipedia)
桂
漢検準1級
部首:⽊
10画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“桂”で始まる語句
桂
桂川
桂庵
桂馬
桂次
桂樹
桂枝
桂冠
桂月
桂子