格納庫かくのうこ)” の例文
洞穴はこの帆船の格納庫かくのうこの役目をしている。どこからこの船がここに入ったのかは、いずれわかることだが、四人が完全にびっくりしたことはまぎれもない事実だった。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
白金色に輝きながら、数百丈の高さに奔騰ほんとうする、重量ある柱であった。その下に、鹿児島西郊の鹿児島航空隊の敷地が見え、こわれた格納庫かくのうこや赤く焼けた鉄柱が小さく見えた。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
格納庫かくのうこのように巨大な、あの第九工場の内部へ入って、高さが百尺近い天井を見上げると判るのだが、そこにはたくましい鉄骨で組立てられた大きな橋梁きょうりょうのような形の起重車きじゅうしゃ
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)
一大事! 私達二人は屋上に出て、格納庫かくのうこドアをひらくと飛行機を引っぱり出した。われ等の搭乗機はただちに急角度で上昇を始めた。既に天空にはおびただしき飛行機が入り乱れて飛んでいた。
空中墳墓 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その穴が格納庫かくのうこになっているらしく、空魔艦と同じ形の飛行機がおさまっている。穴の中からは、毛皮をきた人間が、ぞろぞろ出て来て、こっちへかけつけてくる。どうやらここは飛行港ひこうこうらしい。
大空魔艦 (新字新仮名) / 海野十三(著)