格服かっぷく)” の例文
さういふ先生の一人に、なにがし先生といつて、婆羅門ばらもん哲学の先生がゐた。齢はまだ三十七八で、見たところ格服かっぷくの良い紳士であるが、惜しいことには、いつも眠さうな顔をしてゐる。
風人録 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)