格子形こうしがた)” の例文
よわよわしい真紅色の光線が、格子形こうしがたにはめてある窓ガラスを通してしこんで、あたりの一きわ目立つものを十分はっきりとさせていた。
中身に縦横格子形こうしがたに筋をつけ、なるべく底を疵附きずつけぬようにして、そこへい油を少し引き、網を乗せた炭火にかけ、煮立ち始めると、へたを左の指で持って、はしで廻りからそろそろはがします。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)