根拵ねごしら)” の例文
或日の午後におとらが迎いに来たとき、父親も丁度家に居合せて、ここから二三町先にある持地もちじで、三四人の若い者を指図さしずして、可也大きな赤松を一株ひともと、或得意先へ持運ぶべく根拵ねごしらえをしていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)