“栗栖野”の読み方と例文
読み方割合
くるすの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうどこの頃のことであった、洛外栗栖野くるすの小野の里の、日野資朝卿すけともきょう別館べつやかたで、無礼講の宴が行われるという、そういう噂が立っていた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そのほか随身などの者は栗栖野くるすのしょうが近いはずだから、そのほうへ皆やって、馬に糧秣まぐさをやったりさせることにして、ここで騒がしく人声などは立てさせぬようにしてくれ。
源氏物語:39 夕霧一 (新字新仮名) / 紫式部(著)
これより少しく前のことであるが、栗栖野くるすの小野の一所ひとところに、木深い野の宮が立っていて、社殿の前の荒れた庭で、一人の老婆が焚火たきびをしていた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)