“柏岡”の読み方と例文
読み方割合
かしはをか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さあ」と瀬田が声を掛けて一座をかへりみると、皆席を起つた。中で人夫の募集を受け合つてゐた柏岡かしはをか伝七と、檄文げきぶんを配る役になつてゐた上田とは屋敷を出て往つた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
くれ六つ頃から、天満橋北詰てんまばしきたづめの人の目に立たぬ所に舟を寄せて、先づ橋本と作兵衛とが上陸した。次いで父柏岡かしはをか、西村、茨田いばらた、高橋と瀬田にいとまを貰つた植松うゑまつとの五人が上陸した。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
集まつてゐた十二人は、格之助、白井、橋本、渡辺、瀬田、庄司、茨田いばらた、高橋、父柏岡かしはをか、西村、杉山と瀬田の若党植松うゑまつとであつたが、平八郎のことばを聞いて、皆顔を見合せて黙つてゐた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)