かじ)” の例文
先ずお国柄だから、当局がたくみかじを取って行けば、殖えずに済むだろう。しかし遣りようでは、激成するというような傾きを
食堂 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ヒロの舟とかじ、並びにかの犬化して山と石になり、その島に現存すというのだ(一八七二年ライプチヒ版ワイツおよびゲルラントの『未開民史』六巻二九〇頁)
五百いおは父忠兵衛をいたわり慰め、兄栄次郎をいさめ励まして、風浪にもてあそばれている日野屋という船のかじを取った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)