“柁機”の読み方と例文
読み方割合
だき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
技手は手袋を嵌めた両手を、自動車の柁機だきに掛けて、真つ直ぐに馭者台に坐つて、発車の用意をして待つてゐる。
薔薇 (新字旧仮名) / グスターフ・ウィード(著)
しかるに安済丸は海にうかんで間もなく、柁機だきを損じて進退の自由を失った。乗組員は某地より上陸して、許多あまたの辛苦をめ、この年五月にようよう東京に帰った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)