東春日井ひがしかすがい)” の例文
尾張おわり東春日井ひがしかすがい郡にもあれば、近江おうみ神崎かんざき郡にもある。伊勢の三重郡には大治田と書いて「オバタ」と読む地名があって、一に小幡にも作る。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
「天蔵の一味は、手下を加えて約七十人ばかりの同勢。東春日井ひがしかすがいの山道へかかって、美濃路みのじへ逃げ越えてゆくらしい足どり」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
尾張東春日井ひがしかすがい和多里わたり村大字三ツ淵字東阿原
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
尾張の東春日井ひがしかすがいと丹羽郡の平野に孤立して、四方を俯瞰ふかんし、八方へ殺出し得る便があり、尾濃にわたる平野戦ともなれば、ここに一歩のせんを取り、中心の一旗を立って
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
尾張の東部南部の——東春日井ひがしかすがい知多郷ちたごうのうちには、御当家で切り取った岩倉城のごときもござりまするし、また、織田に属しておるとはいえ、二心を抱いておる者もあるやに存ぜられますので
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)