東京こつち)” の例文
春三郎は其を見て嘗て文太郎が東京こつちに來た時分自分と一緒に牛肉屋へ上つた時此と同じやうなコローム版の額を見て
独身漢ひとりもの/\と言つて貰ふめエよ、是でもチヤンと片時離れず着いてやがつて、お前さん苦労でも、どうぞ東京こつちで車をいてておれ、其れ程人夫になりたくば
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
何時いつ東京こつちに来たのです」
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
賃銭値上の同盟などさせをるのだ、愈々日露開戦になれば石炭が上ると云ふ所を見込んでの悪策いたづらだ、——歳暮ではあり、東京こつちの用事も手を抜く訳にならぬけれど、今日も長文の電報で
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)