李巧奴りこうぬ)” の例文
おんなは、李巧奴りこうぬといって、一流の歌妓ではないが、気転がよく、男惚れのする肌合いで、いつも濡れているような睫毛まつげは濃くてかげが深い。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここは李巧奴りこうぬ妓家ぎけで、通い馴れてもいるらしい。口説くぜつ、いろいろあって、先生はひそかにうれしくもあり、持て余し気味でもあった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)