本鎚ほんづち)” の例文
いつも、兄が本鎚ほんづちに坐り、私が、むこう鎚をって、夜の白むのも知らず、鍛ち明かしたもので御座いました。……けれど、他家へ養子に参ってからは兄にうのも、年に一度か二度。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)