木霊コダマ)” の例文
旧字:木靈
山人の芸の中に、さうした猿楽式なもどきが発達してゐた為、山人の木霊コダマを一つにしたもので、やはり、一つの芸術の現実化して考へられたものでせう。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
野の魅霊スダマ・山の木霊コダマの踊りを思はせるほど、自然の中から遊離したばかりの感じの深いものだが、首里那覇のは、既に芸能から、芸術にすら踏み入つてゐた。
沖縄を憶ふ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)