トップ
>
木槿垣
>
もくげがき
ふりがな文庫
“
木槿垣
(
もくげがき
)” の例文
暗い闇の中の提灯は、
木槿垣
(
もくげがき
)
を背にして立った荻生さんの蒼白い顔と父親の
禿頭
(
はげあたま
)
とそのほかの群れのまるく並んでいるのをかすかに照らした。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
その居宅は田鶴見子爵の邸内に在りて、裏門より
出入
(
しゆつにゆう
)
すべく、
館
(
やかた
)
の側面を負ひて、横長に三百坪ばかりを
木槿垣
(
もくげがき
)
に取廻して、
昔形気
(
むかしかたぎ
)
の内に
幽
(
ゆか
)
しげに
造成
(
つくりな
)
したる二階建なり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
否
(
いや
)
これは、東雲の光だけではない、置き余る露の珠が東雲の光と冷かな
接吻
(
くちづけ
)
をして居たのだ。此野菜畑の突当りが、一重の
木槿垣
(
もくげがき
)
によつて、新山堂の正一位様と背中合せになつて居る。
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
槿
漢検1級
部首:⽊
15画
垣
常用漢字
中学
部首:⼟
9画
“木槿”で始まる語句
木槿