木斛もつこく)” の例文
時節は十一月のはじめ、小春の日かげに八ツ手の花はきら/\と輝き木斛もつこくの葉は光沢つやを増し楓は霜にそまり、散るべき木の葉はもう大抵ちつてしまつた後である。
枯葉の記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)