朝熊山あさまやま)” の例文
武蔵が朝熊山あさまやまをのぼる一章を読み、死をおもいとどまったのでしたと、後に朝日のT学芸部長を通じ、私を訪われて語られたことなどある。
宮本武蔵:01 序、はしがき (新字新仮名) / 吉川英治(著)
右のアサマリンドウは、伊勢いせ〔三重県〕の朝熊山あさまやまにあるから名づけたものだが、また土佐とさ〔高知県〕の横倉山よこぐらやまにも産する。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
朝熊山あさまやまの眺望、ことに全渓ぜんけいみなうめで白いという月ヶ瀬の話などが清三のあくがれやすい心をひいた。それから京都奈良の話もその心をひき寄せるに十分であった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
朝熊山あさまやまの方に巣があるのでしょうよ」
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)