有為うい)” の例文
旧字:有爲
現在はこくをきざんでわれを待つ。有為ういの天下は眼前に落ちきたる。双のかいなは風をって乾坤けんこんに鳴る。——これだから宗近君は叡山に登りながら何にも知らぬ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「世間の言説のゆえに、死あり生あり。死とは諸根のするなり。生とは新たに諸根の起こるなり。如来蔵にょらいぞうに生あり死あるにはあらず。如来蔵は有為ういの相を離る、如来蔵は常住にして不変なり」
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)