暖簾越のれんごし)” の例文
とはじめて親しげに名を言って、じっと振向くと、なみ浅葱あさぎ暖簾越のれんごしに、またさっと顔をあからめたところは、どうやら、あの錦絵の中の、その、どの一人かにおもかげかすか似通にかよう。……
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)