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晷
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とき
ふりがな文庫
“
晷
(
とき
)” の例文
茶の間へ坐り込んで、厭な内輪ばなしなどに
晷
(
とき
)
を移していたお増は、行った時とは、まるで別の人のような心持で、電車に乗った。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
第七
窖蔵
(
こうぞう
)
ノ氷雪夏月鳥魚諸肉ノ
敗餒
(
はいだい
)
ヲ防ギ
水漿
(
すいしょう
)
ヲ冷ヤシテ
収儲
(
しゅうちょ
)
晷
(
とき
)
ヲ
延
(
ひ
)
クコトヲ得イハユル氷雪冬時コレヲ蔵シ夏時コレヲ開キ食肉ノ
禄
(
ろく
)
喪祭賓客用ヒザルコト無シコレ
亦
(
また
)
輔相
調爕
(
ちょうしょう
)
ノ一事トコレナリ
雪
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
そして観音さまへお詣りをしたり、花屋敷へ入ったりして、
晷
(
とき
)
を消した。二人は手を引合って人込のなかを歩いていたが、
矢張
(
やっぱり
)
心が落着かなかった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
どうしようと云う話もきまらずに、そこに二人は
暫
(
しばら
)
く立話をしていたが、するうち
晷
(
とき
)
が段々移っていった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
お島は絶えて聞くことの出来なかった、東京弁の懐かしさに
惹着
(
ひきつ
)
けられて、つい話に
晷
(
とき
)
を移したりした。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
晷
部首:⽇
12画
“晷”を含む語句
日晷
晷影台
晷景
笑語晷