時方ときかた)” の例文
人もあろうに内記の妻の親である大蔵の五位へ心安いままに命じたのであったから、時方ときかたから話は皆兵部卿の宮のほうへ聞こえてしまった。
源氏物語:53 浮舟 (新字新仮名) / 紫式部(著)
今はこうであるのに、あの最後の時にだけはこんな者たちが妨げて宮をお入れしなかったと時方ときかたらは思い出して悲しんだ。
源氏物語:54 蜻蛉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
時方ときかたに計らわせて、川向いのある家へ恋人を伴って行く用意をさせるために先へそのほうへおやりになった内記が夜ふけになってから山荘へ来た。
源氏物語:53 浮舟 (新字新仮名) / 紫式部(著)
それから時方ときかたは京へ行って山寺へ忍んで参籠さんろうしていると上手じょうずにとりなしをしておけと言ってくれるがいい
源氏物語:53 浮舟 (新字新仮名) / 紫式部(著)
時方ときかたに自身で宇治へ行き確かなことを調べて来るようにお命じになった。
源氏物語:54 蜻蛉 (新字新仮名) / 紫式部(著)