“ときかた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
時方66.7%
解方33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人もあろうに内記の妻の親である大蔵の五位へ心安いままに命じたのであったから、時方ときかたから話は皆兵部卿の宮のほうへ聞こえてしまった。
源氏物語:53 浮舟 (新字新仮名) / 紫式部(著)
今はこうであるのに、あの最後の時にだけはこんな者たちが妨げて宮をお入れしなかったと時方ときかたらは思い出して悲しんだ。
源氏物語:54 蜻蛉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
時方ときかたに計らわせて、川向いのある家へ恋人を伴って行く用意をさせるために先へそのほうへおやりになった内記が夜ふけになってから山荘へ来た。
源氏物語:53 浮舟 (新字新仮名) / 紫式部(著)
それから時方ときかたは京へ行って山寺へ忍んで参籠さんろうしていると上手じょうずにとりなしをしておけと言ってくれるがいい
源氏物語:53 浮舟 (新字新仮名) / 紫式部(著)
抽斎は平素を鑑賞することについては、なにくれとなくおしえを乞い、また古器物こきぶつ本艸ほんぞうの参考に供すべき動植物をするために、筆の使方つかいかた顔料がんりょう解方ときかたなどを指図してもらった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)