光ったりかげったり、幾重いくえにもたた丘々おかおかむこうに、北上きたかみの野原がゆめのようにあおくまばゆくたたえています。かわが、春日大明神かすがだいみょうじんおびのように、きらきら銀色にかがやいてながれました。
種山ヶ原 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)