昌住しょうじゅう)” の例文
右のオカトトキを昔はアサガオと呼んだとみえて、それが僧昌住しょうじゅうあらわしたわがくに最古の辞書である『新撰字鏡しんせんじきょう』にっている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
すなわちこの麦門冬をヤマスゲと称することは古く深江輔仁ふかえのすけひとの『本草和名ほんぞうわみょう』ならびに僧昌住しょうじゅうの『新撰字鏡しんせんじきょう』にそう出ており、また源順の『倭名類聚鈔』にも同じくそうある。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
フキは僧昌住しょうじゅうの『新撰字鏡しんせんじきょう』にはヤマフヽキとあり、深江輔仁ふかえのすけひとの『本草和名ほんぞうわみょう』にはヤマフヽキ一名オホバとあり、また源順みなもとのしたごうの『倭名類聚鈔わみょうるいじゅしょう』にはヤマフヽキ、ヤマブキとある。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
千年ほど前に出来た辞書、それは人皇五十九代宇多帝の時、寛平四年すなわち西暦八九二年に僧昌住しょうじゅうの著わした『新撰字鏡しんせんじきょう』に「桔梗、二八月採根曝干、阿佐加保、又云岡止々支」
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
世間一般に昔から藤をフジとしているが、しかし千年あまりも昔に出来た我国で一番古い辞書の『新撰字鏡しんせんじきょう』(僧昌住しょうじゅうの著)にはまだこれをフジとはしていなくて、それを藟としてある。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)