日置帯刀へきたてわき)” の例文
このたびの儀は、備前家来日置帯刀へきたてわきに謹慎を申し付け、下手人滝善三郎に割腹かっぷくを申し付けたから、そのことを各国公使に告げるよう勅命をこうむった、としたためてある。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
事の起こりは、備前藩の家中日置帯刀へきたてわきの従兵が上京のみちすがらにあって、兵庫昼食で神戸三宮にさしかかったところ、おりから三名の英人がその行列を横ぎろうとしたのによる。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)