旅嚢りよなう)” の例文
濤声うしろに響いて気更に昂り、疲倦するまで還るを忘る。惜しいかな旅嚢りよなうバイロンの詩集を携へず、その游泳の歌をこの浪上に吟ずるを得ざるを。
客居偶録 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
おもき旅嚢りよなうは背負ひたれ
一点鐘 (旧字旧仮名) / 三好達治(著)