“方園”の読み方と例文
読み方割合
スクエア100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鉄柵をめぐらした方園スクエアの樹木が闇の中に黒々と浮上っている。傾きかかった路傍の街燈が、音をたてて燃えていた。坂口の歩いてゆく狭隘せまい行手の歩道は、凹凸が烈しかった。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)
彼は方園スクエアを過ぎて、心もち弓なりになったクロムウェル街を、俯向きながら歩いていると、すぐ五六間先の敷石の上に倒れている女の姿を見付けた。れは丁度コックス家の前あたりであった。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)