新参しんまい)” の例文
旧字:新參
「今日は、おれの方に一人の新参しんまいがあった、それは、贋金遣にせがねづかいとやらの罪で、この牢へ送られた男だが、その男から聞いた話だ」
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
彼女自身もここではまだほんの新参しんまいで、ただ一時こうしているばかり……けっしていつまでも腰を据えようと腹を決めたわけではない、前借を払い次第
かうして調戯からかひながら普請場へ来て皆仕事に掛つたが、職人達は見上みやげるやうな足場へあがり、娘や子供が煉瓦を運ぶ。ミハイロは新参しんまいだからといふので、石灰いしばひに砂を入れてねさせられた。
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)