“斯波家”の読み方と例文
読み方割合
しばけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女は初節句の祝いに人形好きの父親が特別に京都の丸平でこしらえてくれた古風な雛を、結婚の時道具と一緒に斯波家しばけへ持って来ているのである。
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
その乱世に乗じて、将軍家がさきに地方の守護職に任命してある斯波家しばけを亡ぼして、無断、その国主の位置にとって代っている信長である。将軍家の権威として
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
守護職しゅごしょく斯波家しばけが住んでいた時以来——何十年という間、昼間も燈明で煮物するほど暗かった清洲きよす城の大台所に、朝も夕方も、かんかんと太陽がしこんだ。爽やかな風がふき通した。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)