斎杭いくい)” の例文
彼女は斎杭いくいに懸った鏡の前で、兎の背骨を焼いた粉末を顔に塗ると、その上から辰砂しんしゃの粉を両頬にながした。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
「去れ。」と叫ぶと、大兄は斎杭いくいに懸った鹿の角を長羅に向って投げつけた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)