数々しなじな)” の例文
旧字:數々
賑やかなる声はかなたにも漏れてや、お秋の部屋に人形の着もの縫ひゐたるお静の、何事と見に来りしが、見れば取広げたる呉服の数々しなじな、中には我のと覚しき、赤地錦の帯もあり。
野路の菊 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)