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敧
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そばだ
ふりがな文庫
“
敧
(
そばだ
)” の例文
今日もそこに来て耳を
敧
(
そばだ
)
てたが、電車の来たような
気勢
(
けはい
)
もないので、同じ歩調ですたすたと歩いていったが、高い線路に突き当たって曲がる角で
少女病
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
同じような疑問を抱きながら、しばらく、羅門も東儀も耳を
敧
(
そばだ
)
てていると、やがて、そこの部屋の
襖
(
ふすま
)
があいた。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
われは此
術
(
すべ
)
を善くすれども、かゝる術の常として、
報
(
むくい
)
なくては演ずべきにあらず。わが此詞は果して座客をして耳を
敧
(
そばだ
)
てしめ、人々は爭ひ進みて、願はくはその奇術を見ることを得んと云へり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
お雪は耳を
敧
(
そばだ
)
てた。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
敧
部首:⽁
12画