“敗亡（はいぼう）” の例文
いや、親分さんの前だがあっしも仰天（びっくり）敗亡（はいぼう）しやしてね、係合いにされちゃあ始まらねえから——。
釘抜藤吉捕物覚書：08 無明の夜 (新字新仮名) ／ 林不忘(著)
「まったくありゃあ凄かった。びっくり敗亡（はいぼう）して、見得もはりもなく逃げだしました」
顎十郎捕物帳：10 野伏大名 (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)
「おや、あのあんばいでは、裾野（すその）の合戦（かっせん）は伊那丸（いなまる）さまの敗亡（はいぼう）となったかしら？」
神州天馬侠 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)