攻軍こうぐん)” の例文
納戸襖なんどぶすまをソロリとあけた黒装束くろしょうぞく、押入れからとびだして、呂宋兵衛からわたされた攻軍こうぐん秘図ひずをふところにおさめ、別なほうから築山つきやまづたいで、北庄城ほくしょうじょう石垣いしがきをすべり落ちていった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「この呂宋兵衛るそんべえが、命がけでとった柴田方しばたがた攻軍こうぐん秘帖ひちょう秀吉公ひでよしこうへの土産みやげにするのだ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)