“摂州”のいろいろな読み方と例文
旧字:攝州
読み方割合
せっしゅう90.9%
せつしう9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
摂州せっしゅう萱野村へ帰郷している三平からは、その後、同志への音沙汰がふッつり絶えていた。おとなしい鬱気うちきな青年ではあるが、情熱家だった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
摂州せっしゅう有馬の鳥地獄や、同じく川辺郡昆陽池の片目魚のごときは、むかしは迷信をもって説明したけれども、今日は格別これを怪しむものがないようになった。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
四国摂州せつしうなどの同心へ申し合せ、山上に越年の覚悟もて、信長を引寄せおかんには、さしもの織田勢も、後方の憂ひはあり、四囲の情況すべて利非ず、遂には、大将まで危ふからんものを
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)