搏風はぶ)” の例文
堅く焼いた、小さい、赤い煉瓦のへりの黒いので建ててあるから、壁が丁度大きな象棋盤しやうぎばんのやうに見える。家の正面には搏風はぶがある。
十三時 (新字旧仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
大ぶほかから来ているらしい人も見える。近所の村から来た田舎びた晴着を着た人も、町の人の間にまじって押し合っている。家々の搏風はぶからは、市の定色ていしょくに染めた旗がひらめいている。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)